一筋縄にはいかない!? Mac OS X 10.4 Tiger のPPPoE設定はこう進める
意外と厄介!Mac OS X Tiger のPPPoE設定
ルータがないLAN環境の場合で、Mac OS X 10.4(Tiger)でインターネットへ接続する際には、Mac のPPPoE機能を使ってPC自体に接続設定を作成することになるが、Mac OS X 10.4(Tiger)のPPPoE設定はいろいろと癖があり、気を付けないといけない点がいくつかある。
100%成功する手順ではないが、接続成功の確率を上げるための設定方法を以下で解説。
Mac OS X 10.4(Tiger)のPPPoE機能でインターネットに接続する方法
※以下はルータがないLAN環境での設定手順となる。
※PPPoE設定って何?、ルータって何?という方はこちらの記事を参照。
必ず以下の手順で実行
1. 終端装置(またはVDSLモデム等)と10.4(Tiger)をLANケーブルで配線する
※必ず先に配線を済ませておく。
2. [システム環境設定]を開く
※Dockからでも、画面左上のアップルメニューどちらからでも可。
3. [ネットワーク]をクリック
4. 「ネットワーク環境」のプルダウンから[新しいネットワーク環境]を選択
5. 「新しいネットワーク環境の名前」に好きな名前を入力し、[OK]をクリック
※ここでは例として ISP と入力
6. 画面右下にある[今すぐ適用]をクリック
7. ここで「内蔵Ethernet」の状態を確認する
「黄」(赤以外)の場合は正常、手順 8 へ進む!
「赤」の場合はNG、以下 Ⅰ~Ⅵ を実施
Ⅰ. 「内蔵Ethernet」を選択して[設定]をクリック
Ⅱ. [Ethernet]タブをクリック
Ⅲ. 「設定」欄にあるプルダウンを[自動]から[手動(詳細)]へ変更
Ⅳ. 「速度」欄にあるプルダウンを[1000baseT]または[100baseTX]にする
※LANケーブルがCat5e以上であれば1000baseT、Cat5であれば100baseTX。
※通信方式は「全二重」。
Ⅴ. [今すぐ適用]をクリック
Ⅱ~Ⅴの作業は以下画像のようになる
Ⅵ. 画面上部の「表示」を[ネットワークの状況]に合わせ「内蔵Ethernet」が黄色(赤以外)の表示になっていればOK
8. 「内蔵Ethernet」を選択して[設定]をクリック
9. [PPPoE]タブをクリック
10. 「PPPoEを使って接続」にチェックを入れISPのID/PWを入力
※「パスワードを保存する」に必ずチェックを入れること。
※「メニューバーにPPPoEの状況を表示」にチェックを入れること。
11. [今すぐ適用]をクリック
12. メニューバーにあるPPPoEアイコンをクリックし、[インターネット接続を開く]をクリック
13. 先ほど入力したパスワードをもう一度入力し直す
※何故?と思うだろうが、Mac 10.4(Tiger)では 手順10 で入力したPW が正しく保存されていない可能性があり、ここで再入力することで正しいPWが保存される。(この 手順13 はキーチェーンのトラブルを回避するための操作になる)
14. 右下にある[接続]をクリックし、状況欄に「接続中」と表示され、接続時間がカウントアップされれば接続正常となる
15. 一旦、Webサイトが閲覧できることを確認(Safari を起動)
※Webサイトの閲覧が可能を確認したらSafariは閉じて構わない。
16. [接続解除]をクリック
17. メニューバーのPPPoEアイコンから[接続]をクリック
※手順14 の「インターネット接続」画面にある[接続]ボタンではなく、メニューバーにあるPPPoEアイコンから[接続]をクリックすること。
18. 「キーチェーンへのアクセス確認」画面が表示されるので、[常に許可]をクリック
19. エラーMsgが表示されず、接続が確立できれば設定完了
Mac(PC)自体にインターネットへの接続設定を作成したので、PC の電源を落とせば接続も切れてしまう! PC 起動時にはメニューバーのPPPoEアイコンから[接続]をクリックして利用することを忘れずに!
もし・・・ 手順18 の結果「接続失敗」となり、以下のようなエラーMsgが表示された場合は、手順20 以降の操作を実行してみる。
「認証に失敗しました」
「通信装置によって接続が解除されました。設定を確認してもう一度やり直してください」
のエラーにより再接続不可の場合には以下を実施。
20. メニューバーのPPPoEアイコンをクリックし、[インターネット接続を開く]をクリック
21. 「インターネット接続」の内蔵Ethernetの画面で[接続]をクリック
22. 状況欄に「接続中」と表示され、接続時間がカウントアップされることを確認
手順22 の結果から、「メニューバーのPPPoEアイコンからは接続不可」だが、「インターネット接続の画面からは接続可」ということがわかる。この場合はDockにある「インターネット接続」アイコンを長押しして、[Dockに保存]をクリック。
これでDockに「インターネット接続」のアイコンが固定されるので、PC起動時にはDockの「インターネット接続」をクリックし、インターネット接続の内蔵Ethernetの画面からは[接続]をクリックするようようにする。
手順17 で接続できず、手順21 で接続できたケースに該当する場合は、今後メニューバーのPPPoEアイコンの接続作業は行わないようにする。
以上で、Mac OS X 10.4(Tiger)のPPPoE設定は終了となる。
※Safari 起動時にPPPoEを自動接続させる方法はMac 10.4ではおすすめしない。試してみてうまくいく場合は、自動接続を有効にしても構わないが、うまくいかない場合や、接続が不安定になる場合は自動接続は諦めて、手動接続で利用すること!
※どうしても設定がうまくいかない場合は、Mac 10.4(Tiger)のPPPoE機能には頼らず、ブロードバンドルータを導入して、ルータのPPPoE機能でインターネットに接続することをおすすめする!
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