2013/12/21

一筋縄にはいかない!? Mac OS X 10.4 Tiger のPPPoE設定はこう進める

Mac OS X 10.4 Tiger のPPPoE設定


意外と厄介!Mac OS X Tiger のPPPoE設定


ルータがないLAN環境の場合で、Mac OS X 10.4(Tiger)でインターネットへ接続する際には、Mac のPPPoE機能を使ってPC自体に接続設定を作成することになるが、Mac OS X 10.4(Tiger)のPPPoE設定はいろいろと癖があり、気を付けないといけない点がいくつかある。


100%成功する手順ではないが、接続成功の確率を上げるための設定方法を以下で解説。


Mac OS X 10.4(Tiger)のPPPoE機能でインターネットに接続する方法

※以下はルータがないLAN環境での設定手順となる。
※PPPoE設定って何?、ルータって何?という方はこちらの記事を参照。


必ず以下の手順で実行


1. 終端装置(またはVDSLモデム等)と10.4(Tiger)をLANケーブルで配線する

※必ず先に配線を済ませておく。


2. [システム環境設定]を開く

※Dockからでも、画面左上のアップルメニューどちらからでも可。
[システム環境設定]を開く


3. [ネットワーク]をクリック

[ネットワーク]をクリック


4. 「ネットワーク環境」のプルダウンから[新しいネットワーク環境]を選択

「ネットワーク環境」のプルダウンから[新しいネットワーク環境]を選択


5. 「新しいネットワーク環境の名前」に好きな名前を入力し、[OK]をクリック

※ここでは例として ISP と入力
「新しいネットワーク環境の名前」を入力


6. 画面右下にある[今すぐ適用]をクリック

[今すぐ適用]をクリック


7. ここで「内蔵Ethernet」の状態を確認する

「黄」(赤以外)の場合は正常、手順 8 へ進む!
「内蔵Ethernet」の状態が黄


「赤」の場合はNG、以下 Ⅰ~Ⅵ を実施
「内蔵Ethernet」の状態が赤


Ⅰ. 「内蔵Ethernet」を選択して[設定]をクリック
「内蔵Ethernet」を選択して[設定]をクリック


Ⅱ. [Ethernet]タブをクリック


Ⅲ. 「設定」欄にあるプルダウンを[自動]から[手動(詳細)]へ変更


Ⅳ. 「速度」欄にあるプルダウンを[1000baseT]または[100baseTX]にする
※LANケーブルがCat5e以上であれば1000baseT、Cat5であれば100baseTX。
※通信方式は「全二重」。


Ⅴ. [今すぐ適用]をクリック


Ⅱ~Ⅴの作業は以下画像のようになる
「速度」欄にあるプルダウンを[1000baseT]または[100baseTX]にし通信方式を「全二重」に設定後[今すぐ適用]をクリック


Ⅵ. 画面上部の「表示」を[ネットワークの状況]に合わせ「内蔵Ethernet」が黄色(赤以外)の表示になっていればOK
「内蔵Ethernet」の状態が黄


8. 「内蔵Ethernet」を選択して[設定]をクリック

「内蔵Ethernet」を選択して[設定]をクリック


9. [PPPoE]タブをクリック

[PPPoE]タブをクリック


10. 「PPPoEを使って接続」にチェックを入れISPのID/PWを入力

※「パスワードを保存する」に必ずチェックを入れること。
※「メニューバーにPPPoEの状況を表示」にチェックを入れること。
「PPPoEを使って接続」にチェックを入れISPのID/PWを入力


11. [今すぐ適用]をクリック

[今すぐ適用]をクリック


12. メニューバーにあるPPPoEアイコンをクリックし、[インターネット接続を開く]をクリック

メニューバーにあるPPPoEアイコンをクリックし、[インターネット接続を開く]をクリック


13. 先ほど入力したパスワードをもう一度入力し直す

※何故?と思うだろうが、Mac 10.4(Tiger)では 手順10 で入力したPW が正しく保存されていない可能性があり、ここで再入力することで正しいPWが保存される。(この 手順13 はキーチェーンのトラブルを回避するための操作になる)
Mac 10.4(Tiger)では 手順10 で入力したPW が正しく保存されていない可能性があり、ここで再入力することで正しいPWが保存される


14. 右下にある[接続]をクリックし、状況欄に「接続中」と表示され、接続時間がカウントアップされれば接続正常となる

[接続]をクリックし、状況欄に「接続中」と表示され、接続時間がカウントアップされれば接続正常


15. 一旦、Webサイトが閲覧できることを確認(Safari を起動)

※Webサイトの閲覧が可能を確認したらSafariは閉じて構わない。


16. [接続解除]をクリック

[接続解除]をクリック


17. メニューバーのPPPoEアイコンから[接続]をクリック

※手順14 の「インターネット接続」画面にある[接続]ボタンではなく、メニューバーにあるPPPoEアイコンから[接続]をクリックすること。
メニューバーにあるPPPoEアイコンから[接続]をクリック


18. 「キーチェーンへのアクセス確認」画面が表示されるので、[常に許可]をクリック

「キーチェーンへのアクセス確認」画面が表示されるので、[常に許可]をクリック


19. エラーMsgが表示されず、接続が確立できれば設定完了

Mac(PC)自体にインターネットへの接続設定を作成したので、PC の電源を落とせば接続も切れてしまう! PC 起動時にはメニューバーのPPPoEアイコンから[接続]をクリックして利用することを忘れずに!


もし・・・ 手順18 の結果「接続失敗」となり、以下のようなエラーMsgが表示された場合は、手順20 以降の操作を実行してみる。

「認証に失敗しました」
「通信装置によって接続が解除されました。設定を確認してもう一度やり直してください」
「認証に失敗しました」、「通信装置によって接続が解除されました。設定を確認してもう一度やり直してください」
のエラーにより再接続不可の場合には以下を実施。


20. メニューバーのPPPoEアイコンをクリックし、[インターネット接続を開く]をクリック

メニューバーのPPPoEアイコンをクリックし、[インターネット接続を開く]をクリック


21. 「インターネット接続」の内蔵Ethernetの画面で[接続]をクリック

「インターネット接続」の内蔵Ethernetの画面で[接続]をクリック


22. 状況欄に「接続中」と表示され、接続時間がカウントアップされることを確認


手順22 の結果から、「メニューバーのPPPoEアイコンからは接続不可」だが、「インターネット接続の画面からは接続可」ということがわかる。この場合はDockにある「インターネット接続」アイコンを長押しして、[Dockに保存]をクリック。


これでDockに「インターネット接続」のアイコンが固定されるので、PC起動時にはDockの「インターネット接続」をクリックし、インターネット接続の内蔵Ethernetの画面からは[接続]をクリックするようようにする。


手順17 で接続できず、手順21 で接続できたケースに該当する場合は、今後メニューバーのPPPoEアイコンの接続作業は行わないようにする。


以上で、Mac OS X 10.4(Tiger)のPPPoE設定は終了となる。


※Safari 起動時にPPPoEを自動接続させる方法はMac 10.4ではおすすめしない。試してみてうまくいく場合は、自動接続を有効にしても構わないが、うまくいかない場合や、接続が不安定になる場合は自動接続は諦めて、手動接続で利用すること!
Safari 起動時にPPPoEを自動接続させる方法はMac 10.4ではおすすめしない


※どうしても設定がうまくいかない場合は、Mac 10.4(Tiger)のPPPoE機能には頼らず、ブロードバンドルータを導入して、ルータのPPPoE機能でインターネットに接続することをおすすめする!



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