2013/06/11

ルータがない場合のインターネット接続方法!3つのパターンを理解することでトラブル回避


以下内容を更にわかりやすく解説した記事はこちら


何度も言うが、広帯域接続の場合、PC の電源断と共にインターネットへの接続も切れる。そして再度インターネットを利用する場合には、再接続が必要になる。

本記事では、広帯域接続の再接続方法について、詳しく載せてみたいと思う。

広帯域接続を再接続するには、以下の3つの内のいずれかの操作を行えばよい。


「手動操作」
その名の通り、自分で接続するDIY操作になる。
※DIYは、Do it yourself の略
下記画面やデスクトップ上のショートカットから接続するだけだが、この方法で接続できるのは、あくまで広帯域接続のみとなる。NTTが提供する「フレッツ接続ツール」というPPPoEソフトは、この方法では接続できないので見間違いに注意。





「ブラウザ起動時に自動接続」
ブラウザ、メールソフトなど、インターネットに接続する際にに反応させる方法。
※ブラウザ(ソフト)によって、出来る、出来ない、が別れるため注意が必要。





「PC 起動時に自動接続」
使用感としては、ルータ環境(常時接続)と同じような感覚になるが、PC 起動直後に接続が自動で行われるため、PC 側での準備が整ってない場合にはエラーとなり、接続失敗となる。
※PC 起動後、インターネットへの接続に必要なLANアダプタがアクティブになる前に、自動接続がかかってしまうとエラーとなる。





まず1番気をつけたいのが②の「ブラウザ起動時に自動接続」になる。

PC 内にインターネットへの接続設定があることを理解しないで、この設定を有効にしてると思わぬ落とし穴に逢う。

まず、この設定はInternet Explorerなど、特定のブラウザのみで機能するため、既定ブラウザを人気のGoogle Chromeなどに変更した場合には機能しなくなる。

ユーザ側で意図的にブラウザを変更しなくとも、「気づいたらChromeになっていた」、「Chromeに変わったことさえ気づかなかった、言われてみれば以前と違う・・・」なんて方もかなり多いため、②の「ブラウザ起動時に自動接続」の設定をして、Internet Explorerでインターネットを利用していたユーザが、ブラウザがChromeに切替わってしまったことに気付かぬまま、ブラウザを起動し、「ネットに繋がらない!!」と慌ててしまうケースが非常に多い。

もちろんブラウザ起動時の自動接続が機能しないだけで、PC 内にはインターネット接続用の設定がキチンと残っているため、上記①の手動操作を行うことで、インターネットには問題なく接続できる。

OSのPPPoE機能も、ダイヤルアップ接続機能を代用したブラウザ起動時の自動接続も、仕組みを理解をしていないとちょっとしたことで、トラブルに陥ってしまう危険性がある。


最新のWindows OS である、Windows 8 のでは、「ブラウザ起動時に自動接続」も、「PC 起動時に自動接続」も利用できない。

2つのUI(ユーザインターフェイス)を備えているWindows 8 だが、PC の電源を入れてまず初めに表示されるWindows UI 上のInternet Explorerでは、ダイヤルアップ接続機能(ブラウザ起動時に自動接続)を備えていない。一度、デスクトップ UI のInternet Explorerを起動し、自動接続をかけないとならない。正直これでは「自動接続」とは言えず意味がない。

またWindows 8 のInternet Explorer10では、たとえデスクトップ UI のInternet Explorerで自動接続を行ったとしても、ダイヤルアップ接続のダイアログがWebページを切替える度に表示され、非常にうざい・・・というか使い物にならない。

最近のWindows UpdateでInternet Explorerのver が「10」にアップグレードできるようになったが、8ではなく、7やVistaのWindows OS を利用していても、Internet Explorerのver を「10」にあげてしまうと、ダイヤルアップ接続ダイアログのループ表示が発症する。

Microsoft側の公式見解ではないが、Windows 8 のInternet Explorer10で確認されていた症状と同じことが、旧OS(7/Vista)のInternet Explorer10でも起こっているので、「IEのverを10にすると、OS機能で作成したPPPoE接続のブラウザ起動時自動接続は正常に機能しなくなる」と個人的には思っている。

少し話はズれたが、Windows 8 で「ブラウザ起動時に自動接続」がダメなら、「PC 起動時に自動接続」にすればいいと思ってしまうが、Windows 8 のスタートアップフォルダに広帯域のショートカットを格納しても、Windows UI ではまったく反応してくれない残念な結果になってしまう。

例えWindows UI に反応するようスタートアップに登録できても、XP/Vista/7の広帯域接続にある「名前/PW/証明書の入力を求めるダイアログ」がWindows 8 ではチャームに置き換わり、表示/非表示の設定変更ができないため、「PC 起動時に自動接続」は不可能となる。




このように、ルータなしのLAN環境で、PC にインターネットの接続設定をして利用する方法は、OSやブラウザにより使い方が左右されちょっとしたことで今までできていたことができなくなってしまうという危険性が潜んでいる。


Microsoft側も「ルータなしの環境は認めない・・・」と遠回しに言っているような不具合を出してくるし・・・・。


家庭内LANにルータを導入することを強くススメる。



ちなみに、広帯域接続(OS機能でのPPPoE接続)の作成方法に関しては、以下のようなISPのサポートページを参照するといい。
http://tech.support.ntt.com/ocn/net/pppoe/index.html

 

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