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2014/04/27

Excel かなり使える関数を紹介!「感激!超便利!」と個人的に感じているもの一覧

データ分析、収支管理、シフト作成・・・などExcelを使って様々なものを作成する際に、「これを知っていると楽!」を個人的な主観で紹介

今回の記事は、書こうかどうかかなり迷ったのだが、まぁ誰かの役には立つのではないかと思い紹介してみる。

私はExcelがかなり好きで仕事でもプライベートでも結構活用している。(Wordは嫌い)
この時点でキモッ(゚д゚lll)と思った方は今回の記事は読まなくてもいいかも…。

仕事で使い続けていく中で独学で習得したことが大半で、関数はある程度扱えるが、VBAは扱うことができないためコードを書いてマクロを作成することできない。(いずれなりたい・・・)こんな感じのスキルレベルなので、VBAが使えて自在にマクロ化できるような方はこの記事は役に立たないと思う。ハイレベルな方が見れば「プッ(笑)」となったり、「もっとスマートなやり方あるじゃん」なんてこともあるかもしれない。スキルアップした将来の自分が見直した時に思わず赤面してしまうような内容かもしれない。

それでも「Excelのおかげで業務効率が大幅にアップした!」、「これを知っていたから思い描いたものがExcelで作成できた!」ということが多々あり、その中でも非常に重宝しているものがいくつかあるのでそれを今回紹介したいと考えた。基本的なことだったり、達人から見れば遠回りな方法もあるかもしれないが、Excelで仕事をする際に四苦八苦することが多いという方は一度目を通してみてほしい。

個人的にかなり使えるExcel関数

以下で私が個人的によく活用する関数を紹介するが、関数の詳細な解説に関しては省略する(というか、私よりも何倍もExcelを熟知している達人がたくさんいるので、そういった方が書いているWebサイトを参考にしてほしいというのが本音)。

INDEX関数とMATCH関数で検索

検索値よりも左側にあるセルを取り出したい場合や、VLOOKUP関数では「検索できない」「表の並びを変えたり作業例を追加しないと検索できない」「検索結果表示までに時間がかかる」というケースで役に立つのがINDEX関数とMATCH関数だ。

例えばこんなケース・・・

  • セルB5で選択した「管理ID」を元に「商品名」を取り出したい!
  • D列に作業セルを作成しVLOOKUP関数で検索するのは避けたい!
  • 表の並びや構成は変更できない!

INDEX関数とMATCH関数で検索
セルC5 で次の関数を使えば「商品名」を取り出すことが可能!

=INDEX(B8:D17,MATCH(B5,D8:D17,0),2)

INDIRECT関数とVLOOKUP関数で検索

VLOOKUP関数を使ってデータを検索をしたいが、参照先の表が複数あって「どうしよう...」と悩んでしまうケースでは、INDIRECT関数が役に立つ。

例えばこんなケース・・・

  • 部署別に別れた社員名簿から「社員番号」を検索したい!
  • セルB5で指定した「部署名」とセルC5で指定した「スタッフ名」を元に「社員番号」を取り出したい!
  • 表の並びや構成は変更できない!

INDIRECT関数とVLOOKUP関数で検索
セルD5 で次の関数を使えば「社員番号」を取り出すことが可能!

=VLOOKUP(C5,INDIRECT(B5),2,0)

ただこの式を使うためには、参照先となる表にあらかじめ名前を付けておく必要がある。
参照先となる表にあらかじめ名前を付けておく

空白セル除外して並び替える関数

作業途中で発生した空白セルを除外して(詰めて)並び替えたい場合に役に立つ!
個人的にこの数式はかなり重宝している!

例えばこんなケース・・・

  • オートフィルタでの並び替えはNG!
  • ジャンプ機能での空白セル削除はNG!
  • とにかく関数で空白セルを除外して並び替えをしたい!

空白セル除外して並び替える関数
セルJ4 に次の数式 =INDEX(F:F,SMALL(IF(F$1:F$29<>"",ROW(F$1:F$29),30),ROW(F1)))&"" を入力し「配列数式」にする。(配列数式にするには[Ctrl]と[Shift]と[Enter]キーで数式を確定するだけ)
{=INDEX(F:F,SMALL(IF(F$1:F$29<>"",ROW(F$1:F$29),30),ROW(F1)))&""}

後はオートフィルで好きな範囲までコピーすれば完了!

余談になるが上記式で空白セルを除外した後のデータを、そのままVLOOKUP関数などで検索をかけてもヒットしない。検索値に少し工夫が必要になる。例えばセルN4の値を検索値としてセルO4に「売上」を表示したい場合は以下のようにする。
=VLOOKUP(N4&"",J4:L18,3,0) 検索値に0の文字列を付ける

その他の個人的に重宝している関数

セル内の半角スペース/全角スペースを除外する関数

人名を検索値としてVLOOKUPやHLOOKUP関数などで検索する場合、参照先の表が自分ではなく第三者が作成したものだと姓と名の間のスペースが半角だったり全角だったりで、うまく検索できない場合がある。そんな時は以下の関数が役に立つ。(セルA1に入力されている文字列から空白を除外する場合)
=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A1," ","")," ","")

OFFSET関数

OFFSET関数は覚えておいた方がよい!具体例は省略するがこの関数がExcelで何かを作成している最中にブチ当たった大きな壁を壊してくれることがある。
参考サイト(私はこのサイトに何度も助けられている・・・ありがとうございます!)
http://officetanaka.net/excel/function/function/offset.htm

以上で関数の紹介は終わり。最後に業務効率を上げるための基本操作、「作業内容が消えてしまった・・・(゚д゚lll)」などという悲しい結末にならないための基本操作を紹介する。

基本操作

便利なショートカット

上のセルと同じものを入力する場合
「Ctrl + D」
セルA1の値をセルA2にコピーする場合、セルA1で「Ctrl + C」セルA2で「Ctrl + V」とするのではなく、セルA2で「Ctrl + D」とするだけ。セルA1の値をセルA2からセルA100までコピーしたい場合は、コピー元となるセルA1からセルA100までを範囲選択し「Ctrl + D」でOK。

左のセルと同じものを入力する場合
「Ctrl + R」
使い方は「Ctrl + D」と同じ。

表全体を一発選択
「Ctrl + A」
Excel以外のアプリケーションで「Ctrl + A」というショートカットを すべて選択 という概念で普段多用している方は、この使い方を知らない場合が多い。大きな範囲の表データを端から端までドラックして選択していた方は今すぐやめよう。

上書き保存
「Ctrl + S」
何時間もかけて作成したファイルが消えた・・・とならぬようこまめに保存をするのは鉄則。このショートカットをこまめに実行しよう!一度も保存していないExcelファイルに対して「Ctrl + S」を実行すると名前を付けて保存のダイアログが表示される。

2014/04/25

PCにインストールしたOfficeのプロダクトキーを知りたい! Office 2013/2010 プロダクトキー確認方法

Office 2013/2010 プロダクトキー確認方法

既にインストールしてあるMicrosoft Officeのプロダクトキーを確認する方法

私自身、Office製品を複数所持しており、Office 2010は2つ手元にある。1つはPCにインストール済みで使用中なのだが、もう1つは未使用だったため、今回知り合いのPCにインストールしてあげようとしたところ2つのプロダクトキーの内、どちらが使用中でどちらが未使用なのかわからなくなってしまった。(iPhone上にメモしていたのだが、どちらが使用済みなのかを記載するのを忘れてしまった)

その時に役に立った方法があるので今回ご紹介する。

コマンドプロンプトでOfficeのプロダクトキー末尾5文字を確認する方法

Office 2013の場合でも以下手順でプロダクトキーの確認が可能!

1. コマンドプロンプトを起動

コマンドプロンプトを起動

2. Windows OS、Officeの「32bit」「64bit」の組合せに応じ以下コマンドを実行

OS(PC)もOfficeも「32bit版」を利用、またはOS(PC)もOfficeも「64bit版」を使用している場合

Office 2010の場合
cscript "%programfiles%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs" /dstatus

Office 2013の場合
cscript "%programfiles%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs" /dstatus

OS(PC)は「64bit版」で、Officeが「32bit版」の場合

Office 2010の場合
cscript "%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs" /dstatus

Office 2013の場合
cscript "%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs" /dstatus

3. コマンドを入力したら[Enter]キーを押しプロダクトキーの末尾5文字を確認しよう!

以下画像の赤枠内が末尾5文字となる。
プロダクトキーの末尾5文字を確認

2014/04/24

ワイヤレスプリンタを速攻設定! 設定用CDを使わずに無線LANで印刷! 急なWi-Fiプリンタ利用シーンで役立つ方法

ワイヤレスプリンタ 無線LANプリンタ Wi-Fiプリンタセットアップ術

今回紹介する方法は、どのPC、どのプリンタでも通用する方法ではないためご注意いただきたい。

早急に印刷したい場合に役立つWi-Fiプリンタの簡単セットアップ術

最近はプリンタをワイヤレス(無線LAN / Wi-Fi)で利用している方が多く、USBケーブルで接続してのプリンタ利用は少なくなった。

ワイヤレスプリンタの初期セットアップはプリンタ付属のCD-ROMを利用すれば簡単にできるため、無線LANやネットワークの知識がない方でも設定できるようになっているが、逆を言えば、プリンタ付属のCD-ROMがないとセットアップができない方が大半ということになる。

故に今回紹介する方法は、以下のようなケースで試してみてほしい内容になる。

  • プリンタ付属の設定CD-ROMが手元にない!
  • CDドライブがないPCでワイヤレスプリンタのセットアップをしたい!
  • 他人宅に持ち込んだPCからWi-Fi経由で印刷したい!

必ず成功するという方法ではないが、うまくいけば超簡単にセットアップができてしまうため、難しく考えずに試してみてほしい。

注意点
今回はWeb上からプリンタメーカ提供のプリンタドライバをダウンロードしインストールするのではなく、PC(OS)に元々添付されているプリンタドライバを使う方法を紹介する。OS添付のプリンタドライバでは、プリンタの全ての機能を利用することができず制限される場合があるため、「とりあえず印刷できればOK」というケースで試していただきたい。

補足になるが、プリンタドライバとは、印刷データをプリンタが理解できるデータ形式に変換するためのソフトウェアとなる。印刷できるデータの形式はプリンタによって異なるため、使用するプリンタに対応するプリンタドライバが必要となる。

OS添付のプリンタドライバで簡単セットアップ

今回は「Windows 7」のPCと「Canon MG6530」のプリンタを使用してセットアップしてみる!

1. まずプリンタを自宅Wi-Fiに接続

プリンタをWi-Fi(無線LAN)に接続する方法がわからない場合は、プリンタのマニュアルを参照しよう。WPSやAOSSでの簡単接続もNGではないが、自宅Wi-Fiの「SSID」と「セキュリティキー」が自分でわかる方は、『手動接続』を選択して接続することをおすすめする。

注意点
最近の無線LANルータ(Wi-Fiルータ)は、SSID(無線電波)を複数飛ばせるタイプの機種が多いが、PCが接続しているSSIDと同じSSIDにプリンタを接続させよう。PCもプリンタもプライマリSSID(SSID1)に接続しておこう!これ大事!(SSID2は使用しない)

2. 「ネットワーク」画面(ネットワークのコンピュータとデバイスの表示)を開く

スタートメニューに[ネットワーク]がある場合はそちらをクリック。ない場合は[コントロールパネル]→[ネットワークとインターネット]→[ネットワークのコンピューターとデバイスの表示]の順にクリック。
「ネットワーク」画面(ネットワークのコンピュータとデバイスの表示)を開く

「デバイスとプリンターの表示」画面ではないのでご注意を!

3. プリンタ欄にあるお使いのプリンタアイコンをダブルクリック

お使いのプリンタアイコンをダブルクリック

プリンタアイコンが表示されない場合は以下を要確認

  • ネットワーク探索機能は有効になっているか?
  • プリンタのWi-Fi接続は正常に完了しているか?
    ここでいう「正常」とは、プリンタがIPアドレスを正常に取得できているか?を指す。
  • PCが接続しているSSIDと、プリンタが接続しているSSIDは同じか?
    PCはプライマリSSID(SSID1)に接続し、プリンタはセカンダリSSID(SSID2)に接続しているなど異なるSSIDに繋がっている場合は、PCもプリンタもプライマリSSID(SSID1)に接続し直そう!
4. プリンタアイコンをダブルクリックするとドライバのインストールが自動的に開始されるので完了を待つ

プリンタアイコンをダブルクリックするとドライバのインストールが自動的に開始される

5. ドライバのインストールが完了したらセットアップ完了。印刷が正常にできるか確認してみよう!

ドライバのインストールが完了

ドライバのインストールが完了すると「デバイスとプリンター」画面にお使いのプリンタのアイコンが表示されるはずだ!
ドライバのインストールが完了すると「デバイスとプリンター」画面にお使いのプリンタのアイコンが表示される

2014/04/20

iPhoneで閲覧中のWebページや写真を印刷したい! 面倒な設定不要なiPhoneでのプリントアウト

iPhoneで閲覧中のWebページや写真を印刷

ドライバインストール不要!AirPrintで簡単印刷

iPhoneで撮影した写真、iPhoneで閲覧しているWebサイトなどを印刷したい場合、「AirPrint」という機能を利用しよう!

ドライバのインストールやユーティリティのインストール不要で、お使いのプリンタが「AirPrint」対応のプリンタであれば誰でも簡単に印刷ができるため覚えておいて損はない!

AirPrint対応のプリンタは以下から確認が可能!
「AirPrint プリンタ」

iPhoneから直接印刷してみよう!

AirPrint対応プリンタでの簡単印刷

1. プリンタを自宅のWi-Fiに接続する

プリンタをWi-Fi(無線LAN)に接続する方法がわからない場合は、プリンタのマニュアルを参照しよう。WPSやAOSSで簡単接続もNGではないが、自宅Wi-Fiの「SSID」と「セキュリティキー」が自分でわかる方は、『手動接続』を選択して接続することをおすすめする。

注意点
最近の無線LANルータ(Wi-Fiルータ)は、SSID(無線電波)を複数飛ばせるタイプの機種が多いが、iPhoneやPCが接続しているSSIDと同じSSIDにプリンタを接続させよう。PCもiPhoneもプリンタもプライマリSSID(SSID1)に接続しておこう!これ大事!(SSID2は使用しない)

2. プリンタと同じSSIDに接続しているiPhoneで印刷したい画面を表示し[アクションアイコン]をタップ

[アクションアイコン]をタップ

3. [プリント]をタップ

[プリント]をタップ

4. [プリンタを選択]をタップ

[プリンタを選択]をタップ

5. [自分が使用しているプリンタ]をタップ

自分が使用しているプリンタをタップ

6. プリンタ欄に使用中のプリンタが表示されたら[プリント]をタップ!印刷が開始される!

[プリント]をタップ

印刷ができない場合は、手順1で説明した「すべてのデバイスを同じSSIDに接続する」という点がクリアできているかもう一度見直してみよう!

2014/04/08

光LINK PWR-N200 完全攻略 光ポータブルをブリッジにしてWi-Fi設定を確実に成功させる方法

PWR-N200

PWR-N200をブリッジモードで動作させたWi-Fi設定を確実に成功させる方法

PWR-N200をWi-Fi中継機として利用する場合は設定方法が異なるため以下記事を参照。
『PWR-N200をWi-Fi中継機として利用する』

NTTのフレッツ光を利用していて、Wi-Fiでインターネットを利用しているユーザで「PWR-N200」(光ポータブルや光LINKと呼ぶ方もいる)という無線LANルータをNTTからレンタルしている方を非常に多く見かける。このルータは少し扱いづらい機器でどちらかというと玄人向け?の仕様になっているのだが、「PCを初めて買った」「無線LANって何?」というビギナー相手にもお構いなく大量に貸し出しをしているようで、設定に戸惑っている方や、扱い方がよくわからないまま利用している方を非常に多く見かける。

外観や機能は同じだが機種名が「PWR-Q200」という光ポータブルをレンタルしている方は以下の記事を確認。
『PWR-Q200のPPPoE設定とWi-Fi設定を成功させる方法』
『PWR-Q200のブリッジモード設定とWi-Fi設定を成功させる方法』

そこで今回はこの「PWR-N200」というルータで宅内をWi-Fi化するための成功術と注意するべきポイントをこと細かく解説していこうと思う。

このPWR-N200はSIMカードを挿して3G回線へ接続したり、NTTが提供する公衆無線LANへ接続する機能も持っている。ただ今回の記事は「自宅のWi-Fi設定」にのみ焦点をあてて解説する。宅内で利用するための設定をすべて終えてから3Gや公衆無線LANの設定を後から追加することができるので、まずは宅内のWi-Fi設定を完璧にしておこう。

まずPWR-N200を「PPPoEルータ」として使うのか、「無線LANアクセスポイント(ブリッジモード)」として使うのかを自宅の環境に合わせて見極める必要がある

PWR-N200を「PPPoEルータ」として利用するパターン
ONUやVDSLモデムとPWR-N200を配線する環境(NTTのひかり電話サービスを契約していない環境)など、宅内に設置されている機器で「ルータ機能」を持っているものがPWR-N200のみしかない場合。
PWR-N200を「PPPoEルータ」として利用するパターン


PWR-N200をブリッジモード(アクセスポイントモード)として利用するパターン(今回の記事で解説しているのはコレ)
ひかり電話対応ルータとPWR-N200を配線する環境(NTTのひかり電話サービスを契約している環境)など、既に宅内にブロードバンドルータが設置されていて、そのルータにPPPoE設定がされている場合。
PWR-N200をブリッジモード(アクセスポイントモード)として利用するパターン

まずはここを正確に見極め、自宅はどちらのパターンで設定するべきかを知らなければならない。これはPWR-N200に限った話ではなく、無線LANルータを自宅に導入する際にまず必要な判断となる。「PWR-N200をルータとして利用するべきか」、「ルータ機能を無効にしてWi-Fi機能のみで利用するべきか」の選択を間違わないようにしよう。

「まだよくわからん・・・」という方はこちらの記事を読んでもらえれば、どんなケースでブリッジモードを利用すればいいのかがわかるはず!?

PWR-N200 Wi-Fi設定時のポイントまとめ

PWR-N200を「ブリッジモード」として利用する場合

『PWR-N200を PPPoEルータ として利用する場合』はこちらをクリック。

解説を始める前に・・・
PWR-N200本体側面にある「3G / AUTO / Wi-Fi」の切替スイッチの位置を「どこにすればいいの?」と気にしているユーザが非常に多いがこのスイッチの位置は宅内Wi-FiでPWR-N200を利用する際にはまったく関係のないものとなる。PWR-N200本体をクレードル(台座)に装着していない状態(WAN側の接続をワイヤレスにする状態)、いわゆる3G回線や公衆のWi-Fiスポットに接続する際に必要なスイッチのため、自宅内でクレードルに乗せて使用する場合はどこの位置でも問題ない。(とりあえず「AUTO」の位置にして宅内Wi-Fiの設定を始めよう)
「3G / AUTO / Wi-Fi」の切替スイッチ

1. PWR-N200の初期化

手順1:まずはPWR-N200を必ず「初期化」

「何で?」という方も多いと思うが、説明すると長くなるので何も考えず初期化をしよう!少しでも自分自身で設定を試した方は必ず初期化を実施。これをするかしないかで成功率がグンと変わってくる。
PWR-N200を必ず「初期化」

液晶画面に表示された「初期中」のMsgが、「Now Loading」に変われば、初期化完了となる。

2. 次にPWR-N200とPC間を無線LAN(Wi-Fi)で接続

手順2:PWR-N200とPCのWi-Fi接続を終わらせる

PWR-N200とPC間を無線LAN(Wi-Fi)で接続

2-1. PWR-N200の本体裏面カバーを外し「SSID1」と「Key1」を確認(メモに取る)

PWR-N200の本体カバーを外し「SSID1」と「Key1」を確認


2-2. PWR-N200の「SSID1」を使ってPCとWi-Fi接続

PWR-N200とPC 間の、無線接続については以下を参照
Windows XP の場合
Windows Vista、Windows 7 の場合
Windows 8 / 8.1 の場合
Mac OS 10.5 / 10.6 / 10.7 / 10.8 / 10.9 の場合


2-3. ワイヤレスネットワーク接続のIPv4アドレスが「192.168.11.●」デフォルトゲートウェイが「192.168.11.1」になっていれば接続成功

Windows 8 / 8.1 の場合はWi-Fiアイコンから確認。
IPv4アドレスが「192.168.11.●」デフォルトゲートウェイが「192.168.11.1」になっていれば接続成功


ちなみに・・・
Windows 7 以降のPCでPWR-N200のSSID1をクリックした際に、以下のような画像が表示された場合はWPSでの接続が可能だ。key1を手入力するのではなく、PWR-N200本体上部にある[SET]ボタンを5秒近く長押ししてみよう。それだけでPWR-N200とPC間の無線接続が完了となる。
WPS接続


【無線接続がうまくいかない場合・・・】

[症状Ⅰ]
無線は接続できたけどワイヤレス側のIPアドレスが「169.254.~」の値になってしまう!

[対処法]
もう一度PWR-N200を初期化してみる。

[症状Ⅱ]
クレードル(台座)にPWR-N200本体を乗せると無線電波(SSID1)が飛ばない!

[対処法]
もう一度PWR-N200を初期化してみる。

[症状Ⅲ]
① 近隣の電波はキャッチできているのにPWR-N200のSSID1だけキャッチできない!
② PWR-N200のSSID1をキャッチしてKey1を入力するも「接続できません」となる!

[対処法]
①、②のどちらの場合でもまずはPWR-N200の設定画面にログインして無線の使用チャネルを変更してみる。
無線接続不可の状況でPWR-N200にログインするには、以下の図のように配線を一時的に変更すれば可能だ。
PWR-N200とPCをLANケーブルで接続

ログインできたら無線のチャネルを変更してみよう!
初めてログインする場合は、PWR-N200のPWを決める画面が表示されるので、好きなPWを決めて「root」と「自分で決めたPW」で設定画面にログインしよう!
無線のチャネルを変更

②のケースで使用チャネルを変更しても改善ない場合は『SSID2』の MACアドレスフィルタリングSSID2の隠蔽「使用しない」に設定変更し、WEP128bit の弱い暗号化方式で接続してみよう。接続できた場合は、「お使いのPCが WPA2 という認証方式だと繋がらない」という可能性が高い。ただWEPの暗号化は脆弱でそのまま利用するにはセキュリティ面でリスクがあるため、WPAの認証方式(できればWPAのAES、AESが不可ならTKIP)で接続することはできないかを必ず確認し、より安全な暗号化で無線を接続するようにしよう。
SSID2を編集

3. 無線接続(Wi-Fi接続)が完了したら配線を完璧にする

手順3:光回線側との配線作業

ここで重要なのはクレードル(台座)の LINK/ACTランプ だ。PWR-N200本体にはLANポートがないので、上流ルータとの配線はクレードルを利用しなければならない。クレードルのLINK/ACTランプは「PWR-N200のWAN側にある機器とのリンクアップ」を示しており、例え正しく配線し、クレードルにPWR-N200本体がキチンと装着されていても、このランプが消えていると絶対にインターネットに接続することはできない。またクレードルのポート切替スイッチの位置は必ず「Internet」になっていなければならない。
正しい配線

【正しく配線してもLINK/ACTが点かない場合・・・】
PWR-N200本体を一度持ち上げ(クレードルから外し)、数秒後に再度装着する。ほとんどのケースがこれで改善するが、もし直らない場合はPWR-N200本体をクレードルに装着したままの状態で、PWR-N200本体の電源ボタンを長押しし、一度電源を切る。そしてクレードルに装着したままの状態で再度電源を入れてみよう。これでも改善しない場合は、上流ルータと正しく配線されていないか、LANケーブル自体が断線している可能性も考えられる。

4. PWR-N200をブリッジモード(アクセスポイントモード)にする

手順4:PWR-N200にログインしてブリッジで動作させる

かんたん設定というウィザードは使用せずに設定しよう!

4-1. PWR-N200の設定画面にログイン

ブラウザを起動しアドレスバーに「192.168.11.1」を入力しEnter!
PWR-N200にログイン

4-2. 「光ポータブルかんたん設定を行わない。(詳しい人向け)」を選択し[次へ]をクリック

かんたん設定を使わないでPPPoE設定をしよう

4-3. [WAN設定]から[WAN設定(有線LAN)]を選択し、接続方式で「ブリッジ」を選択し[設定]をクリック

「ブリッジ」を選択したら、その下にある「ブリッジモード」のプルダウンで[LAN側IPアドレスをDHCPで取得]を選ぶこと!
[WAN設定]から[WAN設定(有線LAN)]をクリックし、接続方式で「ブリッジ」を選択し「ブリッジモード」のプルダウンで[LAN側IPアドレスをDHCPで取得]を選び[設定]をクリック

4-4. 次の画面とその次の画面では[OK]をクリック

[OK]をクリック

注意点
当然だが「ブリッジ」を選択後、[設定]ボタンをクリックして設定を確定させることを忘れないように!また、少し知識のある方だとPWR-N200をブリッジモードにしたからクレードルのポート切替スイッチは「LAN」にしておいても構わないだろう・・・と考えてしまうかもしれないが、PWR-N200はブリッジモードであろうとルータモードあろうとポート切替スイッチは必ず「Internet」にしておかなければならない。「ブリッジモードにしてHUB化したから切替スイッチはLANにしておこう」と気を利かせたつもりが逆にトラブルを招いてしまうので注意していただきたい。

正常にブリッジで動作できているか確認するには
PWR-N200本体上部に並んでいる[SET]ボタン、[電源]ボタンのいずれかを軽くポンッと押してみよう。どちらのボタンでも構わないが長押しは厳禁。長押しすると別の動作が走ってしまうの注意。軽くボタンを押すと本体の液晶画面の日付の下にPWR-N200の現在のIPアドレスが表示される(表示されない場合はもう一度ポンッと軽く押してみよう)。このIPアドレスが「192.168.1.2以降」の値になっていれば無事にブリッジモードで動作していることになる。(この確認作業は本体をクレードルに乗せた状態行うこと)

「192.168.1.2以降」という値はPWR-N200のWAN側に設置されている機器がNTTのひかり電話対応ルータである場合を例とした値になる。それ以外のルータだった場合は 192.168.1 の「1」の部分が違う値になる場合がある。よくわからん・・・という方は[SET]ボタンや[電源]ボタンをポンッと押した際に液晶に表示されるIPアドレスが「192.168.11.1」「192.168.0.1」以外の 192.168 から始まる値になっていればブリッジモード設定成功!と思っていただいて構わない。
WAN側のDHCPから割り当てられたIPアドレスが表示されればOK

5. ブラウザを新たに起動してインターネットに接続できるか確認しよう!

手順5:Webサイトが閲覧できるか確認

手順4 までの作業を終えたら、開いている画面はすべて[×]ボタンで閉じてインターネットに接続できるか再度ブラウザを起動してみよう。Webサイトが閲覧できれば、PWR-N200をブリッジモードで動作させたWi-Fiインターネット環境が正しく構築できたことになる。これで設定完了!

【Webサイトが閲覧できない場合・・・】
今一度、クレードルのLINK/ACTランプを確認しよう。手順3 の時点では点灯していても、その後の作業途中でPWR-N200本体とクレードルの装着が甘くなってしまったり、作業中の振動や衝撃でLINK/ACTが消灯してしまうケースがある。もし消灯していた場合は、PWR-N200本体を一度クレードルから外し、再度装着し直してみよう。装着数秒後にLINK/ACTランプが点灯または点滅し、その数秒後に本体液晶に「有線LANマーク」(品マーク)が表示されたらWebサイトが閲覧できるはずだ。
正しい配線

PWR-N200のマニュアルを確認すると「設定が成功すると本体液晶画面に有線LANマークが表示される!」としつこく載っているのだが、この有線LANマークは何を意味するものなのか?を理解しておくとPWR-N200がより正確に扱えるようになる。
有線LANマーク

この有線LANマークは・・・少し難しい言葉で言うと「PWR-N200のWAN側にIPアドレスが割り振られた場合に点灯する」というランプだ。今回の記事を例にすれば 手順3 の作業で正しく配線をするとひかり電話対応ルータからプライベートIPアドレスがPWR-N200のWAN側に割り振られ、有線LANマークが点灯する。ただPWR-N200のWAN側に設置された機器がルータではなくONUやVDSLモデムなどのルータ機能なしの終端装置だった場合は、配線しただけではPWR-N200にIPアドレスが割り振られることはないため、PWR-N200にグローバルIPアドレスが割り振られるまで有線LANマークは点灯しない。
有線LANマーク点灯が示す意味は環境により異なる
例外として、WAN側にある機器がルータ機能なしの機器であっても、NTTのひかり電話契約を結んでいる場合は配線しただけで有線LANマークは点灯してしまう。

「よくわからん」という方はそこまで気にしなくともいいが、ある程度理解できる方は、自宅にあるPWR-N200の有線LANマークは「インターネット接続が成功している」ことを示すことができる配線環境なのか、それができない配線環境なのかを知っておいた方がよい。今回解説したPWR-N200をブリッジモードで動作させる配線環境の場合は、有線LANマーク点灯からインターネット接続可否を読み取ることはできない。もしPWR-N200をブリッジモードにしている環境で「突然ネットに接続できなくなった」という接続トラブルが起きた場合、有線LANマークが消灯していたら「ひかり電話ルータとPWR-N200の通信がうまくできていない」ということになり、有線LANマークが点灯しているのにネットに接続できない!という場合は「配線に問題はないがPWR-N200とPC間のWi-Fi接続やPC自体に問題がある可能性が高い」という予測が立てられる。

ちなみに・・・
「PWR-N200-OP」というPWR-N200本体のクレードル(台座)にもなりつつ、無線LANルータにもなる機器がオプション品として別途レンタルされている。
PWR-N200-OP

この機器をレンタルしている場合は、今回の記事で紹介しPWR-N200の設定は不要となる。PWR-N200-OP(オプションクレードル)にPPPoE設定をし、宅内のWi-FiはPWR-N200-OPを無線親機として利用することになるからだ。おそらくPWR-N200を外出先に持ち出してしまうと宅内のWi-Fiが機能しなくなってしまうために、クレードル自体にルータ機能を搭載させたというのが背景だと思われるが、実際のところ 3G も 公衆無線LAN も利用しないユーザに対してもPWR-N200-OPを貸し出ししており、PWR-N200がただの置物化している方を時折見かける。PWR-N200にはLANポートがないため、TVや有線LAN専用のPCなどをネットに繋ぐことを理由にPWR-N200-OPを貸し出しているケースがほとんどだが、たかがLANポートひとつを確保するために毎月レンタル料を払ってPWR-N200-OPを借りていくことは私なら絶対にしない。PWR-N200がただの置物となっていてPWR-N200-OPの上にただ乗せてあるだけの方は、もっと高性能な無線LANルータを購入して利用した方がよいのではないだろうか。

おすすめの無線LANルータをこちらの記事で一部紹介しているので気になる方は確認を。

またこちらのページにPWR-N200以外の各種無線LANルータの接続設定方法やWi-Fi接続がうまくできない場合の見るべきポイントなども掲載しているのでお困りの方は確認してみてほしい。