インターネット接続(PPPoE接続)が確立しているのにWebサイトが閲覧できない
以下のような症状の場合に参考にしていただきたい。
宅内にブロードバンドルータがない場合
広帯域接続(ブロードバンド接続)が接続状態にあるのにWebサイトが閲覧できない!
宅内にブロードバンドルータがある場合
■ルータ内のPPPoE設定は接続状態になっている(グローバルIPアドレス取得済)
■PCのIPアドレスとデフォルトゲートウェイは正常(ルータにログイン可能)
上記2点の条件を満たしているのにWebサイトが閲覧できない
「よくわからない・・・」という方は『突然インターネットに繋がらなくなった場合の対処方法』で急なネット不可時に確認するべきことを紹介しているので、 まずはそちらの記事を参照してみてほしい。確認した結果「どこにも問題が見当たらない」「既にインターネットには接続できているのに何故かブラウザを起動してもWebサイトが表示されない」というケースに該当したら、今回の記事が役に立つかもしれない。
pingコマンドで接続確認をする
以下は「既にインターネットには接続できているのに何故かブラウザを起動してもWebサイトが表示されない」という症状の場合に有効な切り分け方法となる。
問題を切り分けて原因を特定しよう
以下はWindows 7での操作例だがWindows Vista / 8 / 8.1 でも同様の操作となる。
1. コマンドプロンプトを起動する
キーボードの[Windows]キー と [R]キー を同時に押し、表示されたファイル名を指定して実行ダイアログに「cmd」と入力し[OK]をクリック。
2. Web上のホストに対して「ホスト名」と「IPアドレス」でそれぞれ ping を送る
今回は例として Google を宛先にし「ホスト名:www.google.co.jp」と「IPアドレス:173.194.117.151」で ping を実行。
【注意】
宛先は Google(www.google.co.jp) や Yahoo(www.yahoo.co.jp) など、よく自分がアクセスするところで構わないが、@nifty(www.nifty.com) などの一部のWWWサーバではpingに応答を返さないよう制限されているためniftyのサーバなどは宛先には指定できない。
3. 手順2 の操作が完了したら「ホスト名でpingを送信した結果」と「IPアドレスでpingを送信した結果」を確認する
送信結果を元に改善を図ろう
送信結果が正常なのか、エラーなのかの判断は以下を参照。
OK 正常(通信可能)
NG 異常(通信不可)
「ホスト名でpingを送信した結果」と「IPアドレスでpingを送信した結果」の組合せが以下のどれに該当するか確認しよう。
ケース ①
ping ホスト名(ping www.google.co.jp)NG |
ping IPアドレス(ping 173.194.117.151)OK |
このケースに該当する場合は、
■ まず機器(ルータ)の電源を一度落として再度入れ直してみよう。この作業の意味がわかる方はすべての機器の電源をOFF/ONしなくとも構わないが、よくわからないという方は宅内にあるすべての機器を再起動(電源OFF/ON)してみよう。
それでも改善ない場合は、以下の作業を試してみよう。
■ コマンドプロンプトを起動して「ipconfig /flushdns」コマンドの実行。
■ 「DNS Client」サービスの再起動。
それでも改善ない場合は、以下の作業を試してみよう。
■ DNS サーバアドレスを固定する。
ルータがある場合はルータのメインセッションにDNSアドレスを固定、ルータがない場合はPC自体に固定してみる。
「契約ISPのDNSサーバアドレス情報がわからない」「どんな値で固定すればいいのかわからない」とい場合は、Googleが公開している Google Public DNS「8.8.8.8」に固定してみるのもよい。ルータであろうとPCであろうととりあえずプライマリDNSに 8.8.8.8 を固定してみよう。(セカンダリDNSを入力しなければいけない場合は 8.8.4.4 を入力)
ケース ②
ping ホスト名(ping www.google.co.jp)OK |
ping IPアドレス(ping 173.194.117.151)OK |
このケースに該当する場合は、
■ ブラウザの問題を疑ってみよう。
Intenet Explorer アドオンなしでの閲覧確認、Google Chromeなど別ブラウザでの閲覧確認をしてみよう。
ケース ③
ping ホスト名(ping www.google.co.jp)NG |
ping IPアドレス(ping 173.194.117.151)NG |
このケースに該当する場合は、
■ 様々な要因が考えられるが、まずはセキュリティ対策ソフトを停止してみよう。
原因切り分けのために一時的にセキュリティ対策ソフトを停止(無効)にして、Webサイトの閲覧確認をしてみよう。
通知領域にあるセキュリティ対策ソフトのアイコンを右クリックして 終了/無効/停止/すべての機能を無効 などという項目から停止できるソフトもあれば、停止作業が容易にはできないものもある。
※セキュリティ対策ソフトを停止した場合は、作業終了後の再開を忘れずに。
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